切らずに上がるフェイスリフト!『HIFU』の実際について

切らずに上がるフェイスリフト!『HIFU』の実際について

たるみは本当に悩みの種だけど、スレッド(糸)リフトや本格的なフェイスリフトなどの手術治療はちょっと怖い!と言う患者さまたちのニーズに応えるため、国内でもやっとHIFU(ハイフ)が普及してきました。
しかしその名前は知っていても、原理や詳細はよくわからない・・・と言う方も多いはず。
そこで今回はたるみ治療の新しいスタンダード、「HIFU」についてお話します。

「HIFU」とは?

超音波はご存知でしょうか。超音波は名前の通り音の波なのですが、人間の耳には聞こえないほど高い周波数なのでそう呼ばれます。
この波の持つエネルギーはさまざまな分野で利用されてきました。
身の回りだと、メガネ屋さんの眼鏡洗浄器や携帯電話の部品、健康診断で使うエコーなどに使われています。

HIFUは超音波を虫眼鏡のように狙った深さで一点に集中させることで、皮膚の表面には影響を与えずに、深部に熱エネルギーのフォーカスを発生させます。
単体では弱い超音波を、何本もまとめることで強力なエネルギーとする、これがHIFUのいちばんの特徴です。

顔のたるみは肌ではなく、もっと深く、表情筋と呼ばれる筋肉やそれを覆う筋膜で起こっています。
これを熱で引き締めたくても、従来のラジオ波やレーザーでは、表面にやけどを起こさない程度の熱しか加えられないため、深い部分にはなかなか届かない。
これを解決したのがHIFUのテクノロジーです。
HIFUの熱エネルギーが加わると、筋膜はちょうど焼肉の網に肉を載せたように縮まり、瞬時に引き締まり効果が現れます(あくまでも例えで、そこまで高温ではありません)。
これにより即時的に引き締め効果が現れるため、顔全体に照射することで全体が引き締まり、結果としてフェイスリフトと同じようなたるみの改善が得られるわけです。

ポイントと注意点

「HIFU」の施術時間はお顔全体で約45分程度、首まで入れても約1時間程度の治療です。
施術中の痛みも少なく、ダウンタイムもほぼ無いため手軽な治療と思われがちですが、適切な箇所に安全にしっかり照射する技術が何より重要です。
照射時の快適さや、痛みを軽減するための配慮、施術の経験値はなにものにも代えられません。
金額だけで選ばずクリニック選びは慎重にしましょう。

また、エステでもHIFUと銘打った小顔ケアがありますが、HIFUの施術は皮膚の深層へ熱作用を発生させる医療行為です。
解剖学に基づく知識もないため、神経を傷つけたり一時的な麻痺を起こしてしまったエステの報告がいくつもあります。

医療機関で使用されているHIFUは安全性が確立されており、万が一のトラブルの際も医師のケアを受けられるので安心です。
当院では安全管理はもちろんのこと、患者さまに効果を実感していただくために治療前・治療後に写真を撮り「結果が見えるHIFU」を患者さまと共有しています。
ご興味を持たれた方はぜひ一度ご相談ください。